デザイナーの想い

小さな頃から、私は「つくる人」でした。

紙でなにかを作ったり、

ミシンで洋服を作ったり

スケッチブックいっぱいに

デザインを描いたり。


思い描いたものが、

少しずつ目の前で形になっていくあの時間が

子どもの頃からずっと好きでした。

“何かを生み出すこと”

そのものが私にとって自然で、

その喜びは大人になった今も変わらず、

MIYUHENのジュエリーづくりの中心に

流れています。

経験や感情の揺れも、すべてが「今の私」を育ててくれた。

大人になるまでの間には、

迷った日、自信を失った時期、

うまくいかなかった経験など、

たくさんの感情を抱えてきました。



でも振り返ると、

そのすべてが

“人の気持ちを深く理解できる自分”

を育ててくれたと感じています。


誰かの痛みや不安、喜びや希望。

私自身がそれらを経験してきたからこそ、

ジュエリーに「願い」や「意味」を

込めることができるようになりました。

MIYUHENのデザインには、

そうした過去から現在までの私の人生が、

静かに息づいています。

1ミリの違いが、美しさを決める。だから私は自分の手で描く。

1ミリの違いが、美しさを決める。

だから私は自分の手で描く。

今、多くのブランドでは

製図やCAD設計を外注するのが一般的です。

ですが私は、デザインだけでなく

製図(実際の設計図) まで

すべて自分の手で描いています。



線の角度、丸み、厚みの違い。

たった0.1ミリの差で、

着けたときの印象・上質さ・指先の美しさが

大きく変わってしまうからです。

“人の心に残る形” は、

手を動かしながらしか生まれない。

その感覚を信じているからこそ、

最初の線から最後の細部まで

私が描き続けています。

軽さよりも、長く美しさを保つ“重厚さ”を。

ジュエリーは細く軽く作ることもできます。

でも私は、

指にのせた瞬間の安心感や

存在感を何より大切にしています。

金属を必要以上に薄く削らず、

しっかり厚みと強度を残す。

重み・奥行き・立体感──

写真では伝わらない「本物の気配」が

そこに宿るから。



10年後も、20年後も

使えるジュエリーであること。

それが私の理想であり、

MIYUHENのこだわりです。

過去も現在も、全部が“デザインの源”になっている。

私が経験してきたこと、

揺れた感情、支えてくれた人たち、

乗り越えた瞬間。

そのすべてが、

MIYUHENのジュエリーの

“あたたかさ”や“強さ”の中に

溶け込んでいます。

だからこそ私は、

“私は私を選ぶ”

という確かな想いをジュエリーに込めたい。

身に着けた方の人生のそばで、

静かに力になる存在であれるように。



ひとつひとつのジュエリーに、

その願いを込めて制作しています。

Designer Profile

Yuki Ibushi
兵庫県生まれ。東京を拠点に活動。


幼い頃から
“形をつくること” に惹かれ、
自然とデザインの世界へ。

2022年に

「MIYUHEN Diamond Jewelry」を開業。

ジュエリーのデザインから製図まで、
1ミリ単位の設計をすべて自分自身で行い、

“長くそばに置きたくなるジュエリー” を

テーマに制作している。